曲別1位：Split BoB『スパイス』 20,270pts.
曲別最長不倒：Split BoB『スパイス』 27週(パーフェクト)
曲別最多勝：Split BoB『スパイス』 10勝 ※チャート記録タイ
歌手別1位：Hysteric Lolita 103,596pts.
歌手別最多登場：Hysteric Lolita 延べ175週
歌手別最多投入曲数：Hysteric Lolita、藍井エイル 16曲
- 下半期総評
-
下半期チャートを制したのは、集計期間開始直前の6月19日付(#396)で初登場したSplit BoBの『スパイス』。7月10日付(#399)で初の1位に立つとそこから下半期を通してなんと5回返り咲きで計10勝。一度もTOP10から落ちることなくポイントを積み上げ続け、唯一の集計期間27週パーフェクトで後続を振り切った。優勝スコアは20,270ポイント。
半期チャートをアニソン歌手以外が制覇したのは2009年下半期以来7年・10期ぶりとなる。
また、『SkyBeaters!』移行後史上初めて、半期曲別3冠を『完封勝利(他曲とのタイスコア無し)』で達成。
さらに、Split BoBは初投入曲での半期制覇という偉業を達成。初投入曲での半期チャート制覇は2010年下半期のmarina『Crow Song』以来6年(8期)ぶり2例目となる。
なお、Split BoBは5位に『スターになれない』、6位に『FLY HIGH LIAR』の3曲をTOP10に送り込んでいる。
2位はGARNiDELiAの『約束 -Promise code-』。2週目の7月10日付(#399)に初登場、最後まで上位を守り切ったがSplit BoBとのエントリータイミング差を覆すには至らず。しかしそれでも復活の狼煙には十分すぎる結果か。半期TOP3／TOP10入りともに2015上半期3位の『BLAZING』以来3期ぶり3度目で、半期2位は自己最高位、また自身初となる半期アニソン部門制覇となった。
3位は2016上半期覇者のchelly『リローデッド』。最終週で力尽き圏外へダウンとなり、結果的に約350ポイント差でアニソン部門制覇を逃した。
4位は上半期から引き続いて好調だったHysteric Lolitaの『Hysteric』。Hysteric Lolitaは8位に8月発売のシングル『Cry No More』、9位に2月発売のアルバムから『Dual Anima』、10位に前述シングルのカップリング『超蝶々』の計4曲をTOP10に送り込んだ。下半期はガールズバンドへのシフトが本格化したが、Split BoBとともにこの動きを牽引した存在と言えるだろう。
その裏で一時期のアニソンブームを藍井エイルとともに牽引したLiSAは、今期ついに半期チャートTOP10入りを逃す形となり『Realz Beats!』時代の2010年下半期以来8期連続の半期TOP10入りが途切れることとなった。
前述の通り、Split BoBが初の半期TOP10入りで初の半期制覇。
また、アニソン歌手以外の楽曲が2010年上半期以来9期ぶりにTOP10の過半数を占めることとなった(10上半期：6曲／10、16下半期：7曲／10)。
声優部門のトップは、やなぎなぎ『カザキリ』で総合14位(※今作は声優として参加しているアニメの主題歌のため、やなぎなぎは今作に限り声優扱い)。声優歌唱楽曲の半期TOP20入りは3期連続で、『カザキリ』は2期連続の部門制覇。
同人歌手部門は残念ながら下半期エントリー楽曲無し。
アイドル系のトップはCANDY GO!GO!『over drive』で総合77位(4,314pts)。
歌手別総合は今期も曲別TOP10に4曲を送り込んだHysteric Lolitaが唯一の10万ポイントオーバーで2期連続2度目の半期制覇、さらに半期歌手別3冠を達成。2期連続の歌手別制覇は2013年の『SkyBeaters!』移行後では初となる。
2位は今期本格的にチャートエントリーとなったSplit BoB。上半期51位(エントリーは最後の2週のみ)からの大躍進となる。トップとは1万7000ポイント差とはなったものの、後続を230ポイント差で振り切ってガールズバンドで歌手別TOP2独占を達成。
3位はやなぎなぎ。ここ4年では2015年下半期の6位が最低位でそれ以外はTOP5キープと上位安定、上半期とほぼ変わらないポイントで1ランクのダウンにとどめた。衰えを見せるアニソン勢の中で一際目立つ存在となりつつある。
4位は11月に無期限の活動休止に入った藍井エイル。SkyBeaters!スタートの2013年上半期以来、3度の歌手別半期制覇を含む8期連続TOP10入りを達成した。Hysteric Lolitaと並んで歌手別最多投入(16曲)となり、半期部門賞ガールズバンド独占を辛くも阻止した。
5位は綾野ましろ。デビュー2年でようやくのフルアルバムリリースもあり上半期8位から躍進。これで2014年下半期のデビュー以来5期連続のTOP10入り。
以下、GARNiDELiAが5位→26位→7位、Aimerが3位→12位→9位とそれぞれ2期ぶりの歌手別TOP10入り。上半期6位のMICHIはその勢いを下半期も保ったまま10位に入り2期連続のTOP10入りと健闘。
また、9月4日付(#407)に初エントリーを果たしたANIME GIRLがいきなり8位に入る快進撃を見せた。
TOP10には入らなかったものの、メジャーデビューを果たした新世代ガールズバンドGIRLFRIENDが11位、同じく今年デビューのネット系音楽ユニット三月のパンタシアが14位、アニソン系期待の若手シンガー鹿乃、和島あみ、sanaが15位〜17位に並ぶなど、世代交代・新秩序への移行は着実に進行していると言えよう。
