SkyBeaters! 2016年シーズン総評

曲別総合 アーティスト別総合 名義別総合

曲別総合優勝:chelly a.k.a.EGOIST『リローデッド』 40,182pts. ※シーズン新記録
曲別最長不倒:chelly a.k.a.EGOIST『リローデッド』 52週(パーフェクト)
曲別最多勝:chelly a.k.a.EGOIST『リローデッド』 14勝 ※シーズンタイ記録
歌手別総合優勝:Hysteric Lolita 214,692pts.
歌手別最多登場:Hysteric Lolita 延べ337週
歌手別最多投入曲数:藍井エイル、chelly a.k.a.EGOIST 28曲
歌手別最多勝:chelly a.k.a.EGOIST 14勝
年間総評
 今シーズンは年明けすぐにガールズバンド対バンライブに参戦したことや、アニソン楽曲の全体的な退潮など、様々な要因が重なり昨年までと全く傾向の異なるチャートになった。
 特に下半期はガールズロックへのシフトが本格的に進行。アニソン楽曲は苦戦を強いられることとなった。
 首位獲得作品は特にシーズン後半では頻繁な入れ替わりがあったものの、返り咲きが多かったこともあり越年含めて史上最少となるわずか10曲にとどまった。
 
 楽曲別総合ではchelly『リローデッド』がシーズン開幕から独走。結果的に3年ぶりのシーズンパーフェクトを含む史上初の完封勝利での楽曲三冠、史上初となるシーズン4万ポイント突破を達成して圧巻の総合優勝。
 昨シーズンから引き続きエントリーしていた藍井エイル『シンシアの光』も激しい首位争いを繰り広げたが、シーズン終盤に力尽きた。しかしながら史上初となる2年連続の年間TOP3入りなど爪痕を残した。
 歌手別総合では今年初エントリーとなったHysteric Lolitaが大暴れ。終わってみれば大差をつけての総合優勝を達成。やなぎなぎは総合3連覇こそならなかったもののアニソン部門では3連覇を達成し力の差を見せつけた。
 部門賞は楽曲三賞をchellyが制覇、歌手別はHysteric Lolitaが2冠など、新時代の脈動が色濃く出たものとなった。
 そして藍井エイルは今シーズンも最多投入こそ獲得したものの楽曲・歌手別とも優勝に届かず。楽曲総合優勝・歌手別総合優勝の両タイトルとも獲得できないまま、無期限の活動休止に入ることとなった・・・。
 
 なお今回の年間チャートは、2015年12月6日付から2016年11月27日付までの52週の成績で算出された。
 ※以下の文章のチャート節数・日付は明記無い場合はすべて2016年です。
部門別総評:楽曲別総合  chelly一人旅で独走の初優勝、史上初のシーズン4万ポイント達成
 chelly『リローデッド』がシーズン開幕11連勝を含む14勝、後述するが3年ぶりのシーズンパーフェクト、8年ぶりの52週パーフェクトを記録して、後続に約10週相当の7000ポイント差をつける圧巻の初優勝。さらに曲別3冠は2006年のチャート開始以降史上初の『完封勝利(他曲とのタイスコア無し)』での達成。
 2015シーズン最終盤からの流れをそのままに2016シーズン開幕から無敵の強さを誇り、第2節:2015年12月13日付(#369)から3週連続の週間1000ポイントオーバーなどで2015年最終節:11月29日付(#367)で獲得した首位を約3か月一度も譲ることなくチャート新記録の12連勝(シーズン開幕11連勝)。そのまま歴代4位タイとなる42週連続TOP10を記録するなど長期間にわたり上位に滞在しポイントを重ねた。
 優勝スコアは2008年のSuperfly『愛をこめて花束を』のチャート記録(38,489ポイント)をも上回り40,182ポイントまで伸ばしてシーズン新記録、史上初のシーズン4万ポイントオーバーを達成した。なお、年間チャートをアニソン歌手が制するのは2010年以来5シーズン連続(2011年、2012年は集計なし)。SkyBeaters!以後ではアニソン歌手が制し続けている。
 
 2位は昨年3位の藍井エイル『シンシアの光』がなんと1ランクアップ。2015年第17節:3月29日付(#332)で初登場してからなんとツアー2本をクリア。登場59週目となる第23節:5月8日付(#390)でなんと半年ぶりに首位に返り咲くなどで延々チャートインし続け、結果的にチャート新記録の77週連続を含むトータル81週までエントリーを伸ばした。昨シーズン以上となる45週を加算しシーズンポイントも昨年から5000ポイント近く伸ばしたのだが・・・chellyの圧倒的な力の前に為す術がなかった。しかしながら、同一楽曲2年連続のTOP3入りは史上初の快挙である。
 藍井エイルは昨年2位の『ラピスラズリ』も今年6位にエントリー。こちらは2015年第15節:3月15日付(#330)から65週連続エントリー、今年も31週をカウントして2年連続の年間TOP10入りとなった。なお藍井エイルの年間TOP10入りした2曲は昨年と全く同じ2曲。
 これだけの活躍をしていながら、ついに『楽曲別総合優勝』のタイトルを手にすることなく、無期限の活動休止となってしまった・・・。
 
 3位から5位には今年チャートで大暴れしたガールズバンドHysteric Lolitaが3曲並んでエントリー。
 3位の『Dual Anima』は第12節:2月21日付(#379)からの36週連続エントリーを含む38週エントリー、これが自身最長不倒記録となる。最高位は1stワンマンライブ直後の第18節:4月3日付(#385)から3週連続の2位。年間2位にはさらに9000ポイント弱離されたが、初投入のシーズンで堂々の年間TOP3入り。
 4位に入った『Hysteric』も15週+21週+2週と断続的ではあるが38週を積み上げた。最高位はこの曲がアンコールのラストで演奏された1stワンマンライブ直後の第18節:4月3日付(#385)に記録した3位。
 5位の『Voice For Voice』は第7節:1月17日付(#374)からの30週連続を含む累計32週エントリー。週数は前述2曲に劣るものの、第12節:2月21日付(#379)でchellyの連勝を止め、チャート10年目にして『純正ガールズバンド』史上初の首位、さらに初投入曲だったこの曲でいきなりの2桁勝利を記録する大暴れを見せ今シーズンのチャートの台風の目となった。
 
 7位はやなぎなぎのアルバム『Follow My Tracks』からの楽曲『ワンルームトラベル』。第21節:4月24日付(#388)で初登場4位、登場6週目となるツアー大阪公演直後の第26節:5月29日付(#393)で1位獲得後6連勝を含む7勝を記録。登場は29週ながらそのうち初登場から22週連続TOP10、アルバム曲ながら堂々の2万点オーバーを記録しての年間TOP10入りで復活を印象付けた。なおこの楽曲が『2016年に入ってから発表された楽曲』では最上位となる。
 やなぎなぎは9位にも『カザキリ』をエントリーさせ今年も年間TOP10に2曲をエントリー。なお『カザキリ』は声優参加アニメのタイアップのため、規定によりこの楽曲に限り声優扱いとして処理。よってこの楽曲が2016年の声優部門トップとなる。声優勢の年間TOP10入りは2013年年間8位のsweet ARMS『デート・ア・ライブ』以来3年ぶりとなる。
 
 8位はAimer『Brave Shine』。初登場は2015年第28節:6月14日付(#343)昨年も年間13位と好ポジションにつけていたが、年をまたいでロングヒットを記録し、更に再浮上もありトータル32週を積み上げた。終わってみれば昨年から5ランクアップで自身初の年間TOP10入りとなった。
 そして年間TOP10ラストの10位はLiSA『Hi FiVE!』。現名義5周年記念アルバム『LUCKY Hi FiVE!』のリードトラック。2016年関西で初開催となったFCライブで初披露(当時は『Hi! FiVE』という表記だったがいつの間にか『!』の位置が変わっていた)され第11節:2月14日付(#378)に初登場10位、最高位は第23節:5月8日付(#390)第25節:5月22日付(#392)に記録した2回の8位と順位こそ伸ばせなかったものの32週連続エントリーはかつての王者の面影が残るか。なおLiSAはこれで2010シーズン以来5シーズン連続で楽曲別年間TOP10に名乗りを上げている。
 
 前述の通り、年間TOP10圏内にはHysteric Lolitaが3曲、やなぎなぎ・藍井エイルが2曲ずつ。また、Hysteric LolitaとAimerが初の年間TOP10入りを果たしている。
 同人歌手部門は残念ながら総合TOP100にエントリー無し。なお部門トップは仲村芽衣子がボーカルを務めるGiftの『Junction』が総合141位(3,994pts)。Giftは初の部門優勝。
 アイドル系のトップはCANDY GO!GO!『over drive』が総合88位タイ。CANDY GO!GO!は初投入で初の部門制覇。
 男性歌手のトップはMY FIRST STORY『ALONE』で総合219位(2,546pts)。今年は年間総合TOP100どころか総合TOP200にすら男性歌手がゼロ。ガールズロックへの本格的なシフトを感じさせる結果となった。
部門別総評:楽曲別最長不倒  8年ぶりの52週パーフェクト誕生
 楽曲別総合優勝のchelly『リローデッド』が初登場の2015年第45節:10月11日付(#360)からついに一度もチャート圏外に落ちることなく集計期間52週をパーフェクトで最長不倒獲得。集計期間パーフェクト達成は2013年のLiSA『best day, best way』(38週TOP40)以来3年ぶり。また52週フルシーズンでのパーフェクト達成は2008年のSuperfly『愛をこめて花束を』、絢香『手をつなごう』(TOP100パーフェクト)以来8年/6シーズンぶりの快挙となった。
 2位は藍井エイル『シンシアの光』が期間内41週連続(累計は期間内45週/トータル81週)。なお2015年第17節:3月29日付(#332)初登場からの連続チャートインは77週(2015シーズン36週+16シーズン41週)となり、連続チャートイン歴代最長記録を7年ぶりに更新となった。
 3位はHysteric Lolita『Dual Anima』で初登場の第12節:2月21日付(#379)からの36週連続(累計は38週)。なお累計38週で並んだ自身のもう1曲『Hysteric』は15週+21週+2週(集計期間終了)で最長不倒としては21週が記録。
 4位はLiSA『Hi FiVE!』で初登場の第11節:2月14日付(#378)からの32週連続(累計も同じ)。
 5位はHysteric Lolitaの初投入曲『Voice For Voice』で初登場の第7節:1月17日付(#374)からの30週連続(累計32週)。
 集計期間内で30週以上連続チャートインを達成したのは以上の5曲。
 なお次点はやなぎなぎ『ワンルームトラベル』と『カザキリ』の2曲が29週連続。
 
 また集計期間外も含めると、藍井エイル『ラピスラズリ』が2015年第15節:3月15日付(#330)初登場から65週不倒(前年に38週=部門賞タイ、シーズン記録は開幕から継続で27週+4週)、Aimer『Brave Shine』が2015年第28節:6月14日付(#343)初登場から36週不倒(前年に25週、シーズン記録は開幕から継続で11週+16週+5週)を記録している。
部門別総評:楽曲別最多勝  3年連続の2桁曲誕生。ガールズバンド時代到来。
 chelly『リローデッド』が史上初の12連勝、シーズン開幕11連勝でほぼ部門賞を決定づけ、ラスト3週を再浮上での3連勝で締めトータル14勝で最多勝獲得。優勝スコアの14勝は2014年のLiSA『Rising Hope』に並ぶシーズン記録タイ。chellyは自身初の最多勝で曲別三冠達成。
 2位はHysteric Lolita『Voice For Voice』の2連勝+8連勝のトータル10勝。第12節:2月21日付(#379)でchellyの連勝を止め『純正ガールズバンド』史上初の首位、さらに初投入曲でいきなりの2桁勝利を記録する大暴れを見せた。
 3位は集計期間内で4度返り咲いたSplit BoBの『スパイス』が1+1+2+3+1のトータル8勝。こちらも初投入曲で第32節:7月10日付(#399)に首位獲得。
 4位はやなぎなぎの『ワンルームトラベル』が、6連勝の後4週空けて1勝のトータル7勝。
 5位はGARNiDELiAの『約束 -Promise code-』が、3連勝の後2週空いてさらに2連勝のトータル5勝。ガルニデはこの曲で1年半ぶりの首位獲得。
 
 今シーズンの5勝以上は以上の5曲。
 なお特にシーズン後半では首位の入れ替わりは多かったものの、返り咲きも多かったこともあり、越年曲を含め1位に立った曲数は史上最少の10曲にとどまった。
部門別総評:歌手別総合  8年ぶりの非アニソン首位奪還、6年ぶりの初投入優勝
 シーズン序盤から大暴れのHysteric Lolitaが終わってみれば後続に5万ポイント差をつけ圧勝。初投入での優勝は2010年のLiSA以来6年/4シーズンぶり、アニソン歌手以外の歌手別総合優勝は2008年のYUI以来8年/6シーズンぶりとなった。
 2位はやなぎなぎ。ライブ数の少なさが仇となったか3年連続歌手別優勝はならなかったものの、アルバム曲を中心に得点を積み上げ今年も16万6000ポイント余りをマーク。貫禄のアニソン部門3年連続トップ、4年連続の歌手別TOP3入りとなった。
 3位はchelly。シーズン序盤のスタートダッシュこそよかったもののその後失速。今年リリースの楽曲は低評価のまま思うようにポイントを積み上げられず、シーズン序盤を考えればこの順位でも若干不満か。ただし、3年連続歌手別TOP10入りにして前年7位から意外にもこれが初のTOP3入りとなった。
 3年連続歌手別TOP3をキープしていた藍井エイルは今年4位へ後退。悲願の歌手別優勝には手が届かないまま無期限の活動休止に入る。ここまでが10万ポイントオーバー。
 5位は綾野ましろ。レギュラーチャートでの首位こそ1週だったものの、主にライブが多くまたミニアルバム含めアルバム2枚リリースが大きく、得点をコンスタントに積み上げた。昨年から得点を1万ポイント伸ばして、順位も1つ上げた。
 次いでMICHIが投入初年度で大健闘の6位。最高位は2位でレギュラーチャート1位こそなかったものの、スマッシュヒット連発、さらにアルバムリリースなどで得点を伸ばした。
 昨年9位から2つ順位を上げAimerが7位。今年も要所要所のライブで活躍、ポイントも1万ポイント弱伸ばした。
 愛知県岡崎市出身のガールズバンドSplit BoBが第29節:6月19日付(#396)の初エントリーから約半年で一気に総合8位。初投入でいきなりの年間TOP10入りを決めている。
 昨年からポイントも2倍以上の大幅増となったKalafinaが前年13位から9位に浮上。Kalafinaの年間TOP10入りは2010年以来6年/4シーズンぶりとなる。
 10位にはベストアルバムのリリースもあり前年20位から大躍進のChouChoが自身初の年間TOP10入りとなった。
 そして、2010年・2013年には歌手別総合優勝も達成したLiSAだが今年は勢いがなく昨年の13万ポイントから4万ポイント余りにとどまり、総合でも約700ポイント差でTOP10を逃す結果となった。LiSAの年間TOP10落ちは5シーズン目にして自身初の屈辱。
 
 今年メジャーデビューした歌手のトップはGIRLFRIENDで17位(ただしメジャーでの楽曲は1曲もエントリーしていない)。
 声優勢トップはTiaが総合66位・・・というか声優勢でエントリーしたのは他に神田沙也加(71位)のみ。
 同人歌手部門トップはALVINEのKEiNAで19位。KEiNAは3年連続の同人歌手部門歌手別優勝。
 アイドル部門トップはCANDY GO!GO!が総合40位タイ。
部門別総評:歌手別最多登場週数  ヒスロリ、投入初年度にしてぶっちぎりの300週オーバー
 Hysteric Lolitaが延べ337週登場でこの部門も制覇。投入初年度での300週オーバーは見事。
 2位はやなぎなぎ。2年連続1位からダウンも今年も登場500%超の264週を稼ぎアニソン部門トップは譲らなかった。
 3位はchelly。昨年からほぼ倍増の222週はシーズン序盤のライブツアー効果が大きくものを言った。
 4位は活動休止を発表した藍井エイル。春のライブツアーを中心に212週を積み上げた。
 以下、5位に今年初の大阪ワンマンライブ、初のフルアルバムをリリースした綾野ましろが145週、6位には今年ブレイクとなったMICHIが125週。次いでAimerが106週で7位。以上7組が3桁登場。3桁達成は昨シーズンより1組減。
 なおこの順位がそのまま歌手別総得点の1位から7位となっている。
部門別総評:歌手別最多投入曲数  ともに過ごした5年間、決して忘れない
 藍井エイルとchellyが28曲ずつで並んで最多投入。藍井エイルは2年ぶり2度目、chellyは初のタイトルとなった。なおchellyの28曲には『ninelie』を含む。
 3位はKalafinaで21曲。2016年頭のライブツアー追加公演、夏のアリーナツアーで大きく数字を稼いだ。
 4位はやなぎなぎと綾野ましろが18曲ずつ。
 以下、Hysteric LolitaとAimerが17曲ずつ。Hysteric Lolitaはリリース全楽曲をエントリーさせた。MICHIが12曲、ChouChoとCHiCOが11曲ずつ。2桁登場は以上10組。
部門別総評:歌手別最多勝  1曲で勝負を決めたchelly
 『リローデッド』で開幕11連勝を記録したchellyが開幕11週とラスト3週をまとめてトータル14勝で自身初の歌手別最多勝を1曲で決めた。
 2位はHysteric Lolita。初投入曲の『Voice For Voice』でいきなり2桁勝利を挙げるなどの大暴れでトータル11勝を挙げた。
 3位はSplit BoB。何度となく返り咲いた『スパイス』で計8勝を挙げた。
 以下、やなぎなぎが7勝。GARNiDELiAが5勝。今年活動休止の藍井エイルが越年曲で4勝。綾野ましろ、Aimer、ChouChoが1勝ずつとなった。

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